ジャッジの先生方へ

 

 

対面ディベート用です

後にオンラインディベート用の注意が続きます

 

埼玉いなほカップ高校生英語ディベートコンテスト

 ジャッジの先生方へ

  

 

埼玉いなほカップ高校生英語ディベートコンテストにご参加いただき本当にありがとうございます。

各ジャッジは試合の終わりごとに以下の決定を求められます。

1. 
試合の勝者 (引き分けは認められません。)
肯定側が提案するプラン(論題を具体化したもの)採択から生じるメリット(Advantage)と、否定側が主張する肯定側プラン採択から生じるデメリット(Disadvantage)を比較して勝利チームを決定してください。

2. 
コミュニケーション点
各ジャッジは、各チームに5点満点・最低点1点のコミュニケーション点をつける(小数点はなし、整数のみ)。コミュニケーション点は,各チームがどれだけ効果的に聴衆・ジャッジとコミュニケーションをとることに成功したかで採点する。3が平均、5や1は例外的。点の高かったチームが勝者になるわけではありません。勝利チームは上記「1. 試合の勝者」のとおりに決定してください。この点数は予選で勝率の並んだチームから決勝トーナメントに進出するチームを選ぶ際に使います。また,試合中の態度、マナーについてもコミュニケーションポイントに含めてください。マナーのとても悪いチームには1をつけてください。

3. 
ベストディベーター(ウインターカップでは選びません
各ジャッジはベストディベーター、肯定側チームから1名、否定側チームから1名、ひと試合ごとに合計2名を決定してください。

多くの立論は良くリサーチされていて、十分な説明もなされるでしょう。これはそれが事前にしっかりと準備されてきたからでしょう。しかしながら、立論後のスピーチの場合はその良し悪しを決めるのは、むしろ、言及すべき点をすべてカバーしたか、自分の議論をうまく説明できたか、そしてそれをどうサポートできたか、さらにそれが相手の議論を打ち負かすのに効果的であったか、です。目的がまったく違うのです!このことを覚えておいてください、そしてひとりひとりのスピーカーがいっしょに比べられるとき、公平になるようにお考えください。もし、とても素晴らしい立論と、同じくらいに素晴らしい出来のアタック/ディフェンス/総括のスピーチとを比べるときには、後者のほうを尊重するべきです、こちらのほうがよりたいへんな仕事です。

 

試合終了後、7分間の休憩時間をもちます。部屋を出ていただいて、この時間を使ってジャッジの先生方で投票をして、勝利チームと肯定側、否定側、各1名のベストディベーター計2名を決定してください(場所は廊下しかありません,ごめんなさい)。万が一、投票で決着がつかなかった場合(基本的にはあり得ませんが)、各部屋のジャッジの先生方のうち、お名前がいちばん上にあるジャッジの先生の票で決定してください。サマーカップ、ウインターカップは2人ジャッジです。2票-0票か1-10-2になります。票が割れても構いません。

 

結果が出ましたら、メインジャッジの先生から、(1)簡単なコメントをしていただき、(2)肯定側ベストディベーター、否定側ベストディベーターの発表とジャッジがサインした賞状を授与をしていただき、最後に(3)勝利チームを3分間で発表してください。

 

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以下の点にご注意ください:

 

(1) 本大会はスピーチコンテストではございません。アイコンタクトやデリバリーの上手さ、発音・アクセント・イントネーションの正確さなど、英語そのものの優劣で勝者を決めないで下さい。むしろ、それらはコミュニケーション点で評価してください。議論の中身、メリット(Advantage)とデメリット(Disadvantage)の比較で勝者を決めてください。

 

(2) 本大会はパーラメンタリーディベート大会ではございません。
 a) 
相手のスピーチ中の質問、いわゆるポイント・オブ・インフォメーションはできません。
 b)
コミュニケーションポイントではなく、メリット(Advantage)とデメリット(Disadvantage)の比較で勝者を決めてください。 
 c) 
証拠資料の引用は奨励されます、尊重してください。証拠資料の内容があやしいと感じられる場合は試合後,生徒に出典や原典を示すように要求してください。

 

(3) 本大会は無制限のアカデミックディベートではございません。

 a) Advantage(メリット)Disadvantage(デメリット)を議論の中心とします。
 b) 
トピカリティー、カウンタープランなどの戦略は禁止です,無視してください。

 c) 速読みは奨励しません,むしろ速過ぎる場合は注意してください。 

 

 

(4) Advantage (Disadvantage) の数は2つまでです。また,1つのAdvantage (Disadvantage)はプロセスや重要性も1つであるはずです。もし2つ以上ある場合はジャッジの先生のお考えで2つに絞って残りは無視できます。