「日本はカジノを合法化すべきである。」
Japan should allow casinos.
(2008年度前期JDA推薦論題) 

肯定側立論
私たち埼玉ディベートボーイズは「日本はカジノを合法化すべきである。」と考えます。
理由は明白です。
カジノは健全な娯楽です。普通の遊びや趣味のひとつです。違法にすべき理由はひとつもありません。この娯楽、遊び、趣味であるカジノを楽しみたい人はたくさんいます、カジノを提供したいと思っている人もたくさんいます。国が国民の趣味や娯楽に介入し楽しむ権利を奪うのは明らかに間違いです。
私たちの理由をいくつかの視点から説明いたします。
ひとつ目 カジノは健全です。カジノは闇の賭博場ではありません。カジノは複合型娯楽施設、巨大アミューズメントパーク、あるいは観光・リゾート地のほんの一部に過ぎません。ラスベガスのように劇場、遊園地、ホテル、レストランなどが立ち並ぶ巨大複合娯楽施設のほんの一部です。アトラクションのひとつに過ぎません。全く健全です。家族連れで出かけるような場所です。違法にするような場所ではありません。
(証拠資料)
2つ目 ギャンブル依存症の心配はありません。まず(1)、カジノに賭けるお金は少額です。カジノで大当たりして大金持ちになろうと本気で思っている人はいません。カジノで億万長者になれる確率は非常に少ないです。誰にも分かっています。カジノに人生を賭ける人などいません。当たるとは思わないけどちょっと買ってみるという宝くじに近い感覚です。当たりそうで当たらないパチンコ、競馬などのほうがよほどのめり込みやすく危険です。さらに(2)、依存症になる人はたとえいたとしてもごくわずかです。依存症やのめり込みはあらゆるものにあります。喫煙、飲酒、ネット中毒、携帯依存症、メール依存症、テレビ依存症、占い依存症、オンラインゲーム依存症、性依存症、パチンコ依存症などなど。しかしこれらはすべて合法です。ごくわずかな人のために全体の利益を犠牲にしてはいけません。 
(証拠資料)
3つ目 カジノは厳重に管理されています。犯罪などの発生する可能性は低いです。違法にされているせいで行われている地下のギャンブルのほうが明らかに危険です。また競馬やパチンコなどで行われているようにあまりに射幸心をあおるようなギャンブルは規制または禁止します。
(証拠資料)
4つ目 カジノを楽しみたい人、ビジネスとして成功させたいと考えている人はたくさんいます。ラスベガスは国内外のあこがれの観光地です。多くの人が訪れていて、訪れたいと思っている人もたくさんいます。そしてビジネスチャンスとしてもとても魅力的です。
(証拠資料)
5つ目 カジノは海外では合法です。海外ではカジノは合法な娯楽として広く受け入れられています。多くの地で営業され、多くの人が楽しんでいます。
(証拠資料)
6つ目 競馬、競輪、競艇、オートレース、パチンコ、パチスロ、コインを買って遊ぶゲームセンター、サッカーくじ、宝くじ、などすべてすでに合法です。これらが合法でカジノが違法というのはおかしいです。
(証拠資料)
7つ目(対否定側立論)公認のカジノ以外の場所では今まで通り賭博行為を禁じます。
カジノは健全な娯楽です。禁止すべきではありません。
否定側立論
内容に入る前に論題を確認してください。論題は「カジノは合法化すべきである」ではありません。「日本はカジノを合法化すべきである」です。肯定側は、カジノの良し悪しの一般論ではなく、また外国のどの国でもなく「日本が」カジノを合法化すべきだという日本固有の議論をしなければなりません。論題の全ての語に意味があります。単にカジノが楽しいとか、経済的メリットがあるとかの一般論では論題を肯定しません。
私たち埼玉ディベートボーイズは「日本はカジノを合法化すべきである。」とは全く考えません。
理由は明白です。
カジノは賭博です。賭博は人が長時間の労働によって得た収入を不当に一瞬のうちにまきあげる行為です。絶対に禁止すべきです。国が賭博を奨励すべきはずがありません。現在までカジノが禁止されてきたのが何よりもの証拠です。
私たちの理由をいくつかの視点から説明いたします。
ひとつ目 カジノは国民の財産を不当に略奪します。カジノはただあてずっぽうな数字を言わせたりするだけで一瞬のうちに客から金を巻き上げてしまいます。人の弱みにつけ込んだ、詐欺や恐喝、強盗に近いものです。
(証拠資料)
2つ目 カジノで儲かることはありません。カジノで客が儲けることはまずありません。必ず胴元のひとり勝ちになります。ただ全ての賭け金を胴元が奪い取るだけのことです。
(証拠資料)
3つ目 カジノは勤労意欲を奪います。働かなくとも一瞬のうちに大金を手に入れられるという錯覚を起こし、若者や弱者から働く気を奪います。 
(証拠資料)
4つ目 カジノは犯罪を増やします。カジノで使うための金を得るため、カジノで失った金を取り返すために強盗やヤミ金融が増えます。追いつめられ破産した人は自殺するかもしれません。
(証拠資料)
5つ目 カジノはギャンブル依存症を起こします。客はギャンブルにのめり込み、毎日通います、カジノ無しには生きられなくなります。
(証拠資料)
6つ目 社会に賭博が蔓延します。カジノが合法であれば公の場で賭博が広まります。社会生活のあらゆるところで公然と賭け事が行われ金品が動きます。
(証拠資料)
7つ目 暴力団の資金源になります。かつて密かに行われていた違法な賭博が合法になり、暴力団は公然と合法的に資金を集めることができるようになり、その勢力を増します。
(証拠資料)
8つ目(カウンタープラン)
政府にお金が必要だとしてもカジノでそれを得ようとするのはまったく間違ったやり方です。金さえ集まれば何をやっても良いというわけではありません。国が賭博を奨励するなどあり得ません、逆に絶対に禁止すべきです。  
お金が必要ならばほかに方法はあります。道路特定財源を利用します。政府は59兆円もの道路計画を実施しようとしています、しかしこの計画は国民の支持を得ていません、このお金は別に使うべきです。ここから必要な額だけ削減して財源にします。このやり方は論題を支持していません、財源さえ確保されればカジノをやる必要もありません、そして何よりもカジノで不当に国民から金を巻き上げるよりはるかにすぐれた方法です。
9つ目(カウンタープラン2)
本当にお金が必要ならば国民から正当に集めるべきです。消費税を1%上げれば2兆5千億円の税収になります。必要なだけ消費税を上げます。ただし生活保護受給者などには上がった消費税分だけ控除を行います。 このやり方は論題を肯定しません、財源さえ確保されればカジノをやる必要はありません、そして何よりもカジノで不当に国民から金を巻き上げるよりはるかにすぐれた方法です。
10個目(対肯定)カジノ経営はなかなかうまくいきません。
11個目(対肯定)カジノは雇用を創出しません。
カジノは不当、不正です、決して合法化すべきではありません。